シークレット・サンシャイン
- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: DVD
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おととい「シークレット・サンシャイン」という韓国映画を観ました。夫を亡くし、子どもと二人で地方都市に引っ越したある女性の話ですが、これが凄かったんですよ。
映画中盤から、ある悲劇に襲われた女性の絶望がテーマになります。映画はその絶望をとことんまで突き詰めていって、なんと宗教の話に、さらにはその欺瞞まで射程に入れてしまう。人間性をテーマとして扱った映画は多いですけど、人の救いとしての宗教を俎上に載せて、それにテーマ負けせずぶつかってく映画ってなると、そうはないんじゃないかと。
ほんで、映画はその終わりまで徹底的に絶望を描いていくんですけども、それでも、お隣のおばちゃんとか普通に生活している人々との繋がりに、ちょっとした希望が見い出されるんですよね。それが素晴らしくてさあ。
ラストシーンの何気ない笑い声とか、別にいつもの生活なんだけど、もう何て言ったらいいか分からないほど胸にくる。人生は素晴らしい、と思える映画でした。良かった!