Evernoteでメモ取り

研究職やってるとメモ取りの方法を試行錯誤すると思います。自分も、ノートに鉛筆で書いてみたり、パソコンのメモ帳を使ってみたりしました。最近はEvernoteというメモ取り用のwebサービスを試してて、これがかなり良いんですよ。

Evernoteの特徴は、タグ打ちと検索というデジタルの利点を活かす基本的な操作を備えたうえで、入力項目はタイトルと本文だけでシンプルなこと。このシンプルさによって、メモをとる障壁をギリギリまで下げています。そのおかげで、何かを考えた瞬間から、キーボードを打つまでの距離感がとても短い。

メモ取りには、この「思ったらすぐに書ける」ことが一番大事です。考えることは書くことであって、書かなかったことは考えなかったことと同じ、とどこかで読みましたが、とにかく文章にすることで、考えたことが次の思考の材料になるわけです。何でもどんなことでも躊躇せずに書いてくと、そこからアイデアが出てきます。

あと、思ってもみなかったメリットが、ゲームのレベル上げの感覚でメモの数が増えていくのが楽しくなってくること。こんな単純なものでも、目に見えるレベル上げ要素があると、何かメモをとることはないか、と逆に探し始めて、仕事をやろうという気になるんですよね。

また、今日とったメモの数でやった仕事がだいたい分かって、帰宅前にメモ一覧を眺めることで、結構仕事したなと気分良く帰れたりします。これもイイ。

使い方

Evernoteは色んな使い方ができますが、書く敷居が低いという特徴をなるべく殺さないようにすべきです。そのために使い方もなるべくシンプルにして、メモを書くときに悩まないようにします。具体的には次のように使ってます。

  • Google Chromeでアプリ化したうえで常に開きっぱなし。
  • ノートブックは1つだけにして、何でもそこに書き込む。
  • 非公開でやる。公開されても大丈夫かな、という躊躇をなくす。
  • タグは、紙カードの使用方法を参考に「やる事」「参照」「発見」「記録」の4つだけ。ジャンルで分類すると、今から書くメモがどのジャンルか悩んでしまう。
    • やる事:これからやる事。
    • 参照:論文やネットの引用。引用しか書かない。
    • 発見:メモの組み合わせによって思いついたこと。
    • 記録:その他全部。実験結果や日記など。


蛇足ですけど、何でも書いちゃうこの感覚はtwitterとよく似ています。どっちも、アウトプットする敷居をできるだけ下げることに成功してるんですよね。ライフログ系のネット・サービスで一番重要なことなんだろうなと思います。