4月に観た映画12本
「パピヨン」という映画が凄かったです。無実の罪で南米の刑務所送りになった男の実話なんですけど、この刑務所の描き方がめちゃめちゃハードコア。まじで金玉が縮み上がる感じ。
んで、そこまで徹底的に刑務所と囚人を描くことで、社会に対する非常に辛辣な皮肉と、その中でも自由を求める人間への希望が、かすかに浮かび上がってくるような映画です。オススメ。
●twitterのひとこと感想
- 「アバター3D」。2回目の鑑賞。主人公が惑星パンドラに馴染んでいくのと、観客が3Dに慣れていくのがシンクロするよね、これ。
- 「パピヨン」。脱獄アクションかと思ったら、めちゃくちゃハードコアな刑務所もので途中から正座。「1984」かよってぐらい。
- 「蜘蛛巣城」。うわー、字幕を選べたのか。言葉が全然聞き取れないまま、無理して見ちゃった。
- 「チェイサー」。激シブなフィルム・ノワールでゾクゾクした。法律なんかどーでもよくて、「俺」が落とし前を付けることだけが義務な世界。あと、韓国映画とカナヅチが似合いすぎ。
- 「ボラット」。面白かった!「こんなことしちゃっていいの」というハラハラ感で引っ張る映画は初めてかも。明らかに外道だけど。
- 「アフター・アワーズ」。主人公の男がアホだなーと笑ってたら、世界の訳の分からなさにだんだん気持ち悪くなる変な映画。妻は観た後になぜか怒り狂ってた。
- 「ノウイング」。主演ニコラス・ケイジなのに意外に面白い。特に、CG満載なのに、手持ちカメラでドキュメンタリー風なディザスター・シーンは最高。グッときた。
- 「消されたヘッドライン」。十分良くできてるから言いにくいけど、話のスケールを小さくするようなどんでん返しは良くないと思うんだよなあ。
- 「白バラの祈り」。映画としては割とアッサリしてたけど、反ナチ学生グループの方々の勇気はホント尊敬する。日本でもこういう映画が作られていくといいなあ。
- 「ゴスフォード・パーク」。イギリス貴族の群像劇なんだけど、誰が誰かを判別できなくて撃沈。ハリウッドの分かりやすい映画に慣れすぎてるなー。
- 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」。前作のダーク路線は良かったけど、今回は単に暗くて単調なだけと感じたなあ。いつの間にロンがモテキャラになってんの。許さない。
- 「ハゲタカ劇場版」。うーん。正直、どーでもいいような事件で退屈。リーマン・ショックという現実に喰われちゃったなあ。