交渉人 真下正義 監督:本広克行
「踊る大走査線」では駆け出しだったけど、凄腕の交渉人と成長したユースケ・サンタマリアが、地下鉄の新型車両をハッキングした犯人と頭脳戦を繰り広げる、娯楽映画。都市型テロとして構造的に非常に脆弱な地下鉄を狙う点や、クライマックスのBGMによる「24」的展開など、面白いアイデアを詰め込んでて引き込まれた。ただ、惜しいのは、アイデアがやりっぱなしというか、大きく広げた話に見合うオチが用意されてないところ。あともうちょっとで傑作になったのに、と残念。
しかし、この監督の作品の犯人像は描き方が薄くてマンネリ化してるような(この映画は描くことすら放棄してるけど)。どうせなら、電車事故を起こしてマスコミにバッシングされた車掌などを犯人にするとか(安易かな)、社会的背景を絡めた方が厚みが出ておもしろいのになあ。☆☆☆☆
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