2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

音楽 /三島由紀夫

研究室の後輩の勧めで三島由紀夫初体験。堅苦しいという先入観とは違って、ちゃんとしたエンターテインメントの心理サスペンスでした。カウンセラーによるメモという形式、不感症という題材、ほとんどの話がカウンセリング室の会話で進むなど、ちょっとひね…

ターミナル 監督:スティーブン・スピルバーグ

手違いから空港から一歩も出られずに9ヶ月生活した男を描いた、トム・ハンクス主演のヒューマン・ドラマ。話としては普通な出来で、同じトム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」とかぶってるぞ、とどうでもいいことが気になったりした。しかし、色合いやカメ…

ザ・インタープリター 監督:シドニー・ポラック

国連で通訳をしているニコール・キッドマンが、アフリカのある国の大統領暗殺計画を立ち聞きして陰謀に巻き込まれるという、上質な政治サスペンス。複雑な陰謀も良いんだが、ラブコメに定評のあるワーキング・タイトル社(「ノッティングヒルの恋人」「ラブ・…

NANA 14巻 /矢沢あい

ハチが落ち着いたこともあって、今巻はあまり動きがなかったかな。ほんで、今巻の主役であるヤスの本心が全くうかがえないのがじれったい。パンク系のナナ、アダルトな詩音さん、お姫様のレイラ、ツンデレ(言っちゃったよ)のあの人と、なんつーハーレム状態…

NHKスペシャル「タクシードライバーは眠れない 規制緩和・過酷な競争」2005年9月17日放送

大阪のタクシー戦争の下で労働条件と収入が悪化の一途をたどるタクシー運転手を取材したもの。こういう社会的弱者に関する腰の座ったルポを放送するのは、NHKのいいところだね。特に印象に残ったのは、初乗り500円の「ワンコインタクシー」。従業員にまず100…

 ヴェロニカ・ゲリン 監督:ジョエル・シュマッカー

1996年のアイルランドで麻薬組織を追及した女性ジャーナリストについての実話を基にした、ハリウッド製人間ドラマ。90分と短くて、良心的な作品だと思うんだが、出来はごく普通。何とも書くことがないんですよ。あ、ちょっと出てくる「モンク」と呼ばれる若…

アストロ球団 /作:遠崎史朗、作画:中島徳博

「地獄甲子園」や「テニスの王子様」(未読だけど)などに受け継がれる、無茶なスポーツ(かなんかの)マンガのオリジネイターに当たる作品らしい。1972年から1976年にジャンプに掲載された。熱すぎるのはとりあえず置いておいて、意味がよく分からないコマと、…

新選組!! 土方歳三 最期の一日 /脚本:三谷幸喜

「新選組!」をずっと見てたんで続編は嬉しかったんだが、キャラ立ちしていた試衛館出身の面々のうち、残ってるのがもはや土方だけっていうのは寂しいす。盛者必衰の中で衰の部分がどれだけ細々としてるか、ってことだな。後始末役はつらかっただろう。合掌…

古畑任三郎「今、甦る死」 /脚本:三谷幸喜

藤原竜也をゲストに迎えた、ファイナルと銘打った三夜連続のうちの第一話。そして、三谷幸喜作品の中でもこれは上位の出来ですよ。視聴者を鮮やかに裏切る話運びに唸らされる、って感じ。こんなのを第一弾に持ってきて息切れしないか心配になる。☆☆☆☆フジテ…

真夜中の弥次さん喜多さん 監督:宮藤官九郎

ホモの弥次さん喜多さんがヤクを絶つためにお伊勢さんに向かう、ドラッグ・ロードムービー。しりあがり寿のマンガが原作で、そっちはマレに見る快作です。あれだけ支離滅裂なのに生と死に関する深遠な物語である原作を、宮藤官九郎だけあって少し変更しつつ…

月館の殺人(上) /綾辻行人, 佐々木倫子

「動物のお医者さん」「HEAVEN」などの佐々木倫子による殺人ミステリー。と帯にはあるが、鉄道オタクがそれぞれのオタぶりを披露する、これまでの作品と変わらないコメディです。途中まで本当に人が死ぬとは思わなかったし。しかし、そんなほのぼのコメディ…