新幹線大爆破　監督：佐藤純弥

時速80キロより遅くなると爆発する爆弾が新幹線に仕掛けられた、という1975年の娯楽超大作。国鉄・警察(千葉真一、宇津井健)と犯人(高倉健、山本圭)の丁々発止のやり取りが非常に面白い。CGなんかなくても、新幹線が明らかに模型でも、こんなにテンションの高い映画が作れるんだぞ、といういいお手本です。

特に、社会的背景も含めて犯人側の人間像を深く描いたのがナイス。実体のある人間が汗だくで頑張るこういうアクション映画には、最近の構図のアイデア一発のアクションには到底越えられないものがある。1つだけ納得のいかない展開があるけど、それでも傑作だわ。☆☆☆☆☆