NHKにようこそ! 7-8巻 /大岩ケンヂ, 滝本竜彦
ネガティブ系疾走青春ストーリーもついに完結。クライマックスの盛り上がりは満足できるものでした。
特に8巻のセリフはどれもパンチライン級。「本当はここには何もねーだんよ!だから俺はもう...俺たちはもう...アレするフリをするしかない。」「でも感情がスカスカと、スカスカと死んでいく!」というセリフは、もうこれ以上ないほどこの作品を上手く表現してますね。
で、結局、「日本引きこもり協会」による陰謀の本質は、人の感情を条件付けすることだったんだなあ、と。性欲から人生の夢・目標、さらには「引きこもりを克服しよう」というテーマそのものが、パブロフの犬のように躾けられた脊髄反射、という絶望的な世界。そのように条件付けられた感情を否定しつくしたところに、自分の心の底からの感情は存在するのか、というスリリングなテーマをやってると理解しました。本当に面白かったっす。
NHKにようこそ! 7 (角川コミックス・エース 98-11)
- 作者: 大岩ケンヂ,滝本竜彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/05/26
- メディア: コミック
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NHKにようこそ! 8 (角川コミックス・エース 98-12)
- 作者: 大岩ケンヂ,滝本竜彦
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