ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 監督:ピーター・ジャクソン

大長編ファンタジーの第2作。フロドとサムの旅路、ローハン軍とサルマン遠征軍の決戦、エントの決起、という3つの話が同時進行する。

長すぎて3回に分けたせいか、2回目の鑑賞で、かつ4時間もあるのに飽きずに観られた。1本の映画というより、大河ドラマだと思って観た方がいいね。

戦争シーンの大スペクタクルの迫力は言うまでもないが、登場人物それぞれが活躍しつつ大河ドラマのお話が破綻無く続くのが素晴らしい。原作が傑作なんだが、それがちゃんと映画の脚本に落とし込まれている、ということだと思う。

AKIRA」や「風の谷のナウシカ」のように、世界の片隅にいた主人公がその世界のありたちを変えるような大異変で主役をなす、そして、その話の運び方に無理がない、というのが、古典となる叙事詩の必要条件だと思ってるんですが、まさにその条件を満たす傑作です。☆☆☆☆