嫌われ松子の一生 監督:中島哲也

1947年に生まれ2001年に死んだ川尻松子(中谷美紀)の人生を、極彩色のミュージカルに仕立てた映画。松子は幸せを激しく追い求める余りにいつも悲惨な境遇に陥るんですが、その度に見てる方は爆笑してしまうのが良いね。10年も待った恋なのにいきなり一発殴られて終わり、とか。

ただ、妹(市川実日子)のエピソードだけはズドンときた。最も欲していたのは最も近くにあったという事実に、それが失われてから気付く喪失感。十分な伏線を配置して描かれたこの弩級の不幸は、僕の涙腺を開放するのに十分でした。

たくさん小ネタが仕込んであるんですが、柴崎コウ中谷美紀が似てるっていうのを使うとは。やるなあ。これほど強引に観客を引っ張っていく邦画は珍しいす。お勧め。☆☆☆☆

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