イン・ハー・シューズ 監督:カーティス・ハンソン

ルックスはいいけど自堕落で無職の妹(キャメロン・ディアス)と、弁護士だけど自分を押し殺して生きてきた姉(トニ・コレット)が、人々との関わりの中であるべき自分を探す、ちょっと年齢高めな青春ドラマ。観終わった後に温かい気持ちになれる、まさに「良い映画」です。

まず、二人が自分たちの両親や過去と向き合って成長していく過程が、細かい伏線を張りつつ、自然で説得力を持って描かれる脚本が素晴らしいです。また、登場するその他の大人達にずっしりとした現実感があるんですよ。各人の歴史がきちんと設定されていて、その過去に基づいた生活が描かれている、ってことでしょうか。

前作「8Mile」でもそうだったように、生活や仕事を通して人を描くというカーティス・ハンソン監督の姿勢は変わってないな、と。で、それが個人的に好きなんで、ちょっとおまけして、☆☆☆☆☆

イン・ハー・シューズ [DVD]

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