ヒトラー〜最期の12日間〜 監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル

ベルリンがソ連軍に包囲されヒトラーが自殺するまでの12日間を、秘書の手記をもとに再現した映画。地獄のような市街戦とほとんど妄想で軍を指揮する指導部が対比的で印象深く、戦争末期の狂乱状態が結構きちっと描かれてます。

しかし、旧日本軍とドイツ軍ってかなりノリが違ったんですね。ドイツでは上層部の軍人でも「こんな戦争負ける」って気軽に言ってるけど、日本軍ではそんなことを思っても言えなかっただろう、と。いわゆる「空気」による支配の代わりに、ドイツでは社会ダーウィニズムのような「理論」が幅を利かせてたような印象を持ちました。この辺に、日本とドイツで戦争に対する評価が戦後異なってきた原因があるような気もする。☆☆☆★★

ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション [DVD]

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