パール・ハーバー 監督:マイケル・ベイ

引っ込み思案の優男(ジョシュ・ハートネット)と親友の伊達男(ベン・アフレック)と美人看護婦(ケイト・ベッキンセール)が三角関係で悩むっていうベタベタなアメリカン・メロドラマ。一箇所、真珠湾攻撃シーン(ここは面白い、さすがILM)が眠気覚ましに入ってます、といったところ。三時間は長すぎやわー。

ま、皮肉は止めといて、これはダメな「戦争映画」のお手本のような映画でした。自分にとって、戦争映画として重要なポイントは、政権と一般的な「国」という概念、もっと言うと庶民を分けて描くかどうか、なんですよ。その辺をごっちゃにすると、単なるプロパガンダで面白くないすよね、と。

この映画でも最後のミッション(しょぼい)なんか政治家の保身のためのパフォーマンスでしかない、まあ善意に解釈しても世論発揚のための宣伝でしかないと思います。でも、映画の製作者が政権=国と認識してると、その無意味で馬鹿げた行為も英雄的に描いてしまい、観てる自分はどっちらけるわけですよ。例えば、政治家のための馬鹿げた行為だけどそれでも恋人や友人のためにやるしかない、みたいな動機付けだと感動できる気がするんですけどね。

面白い戦争映画である「父親たちの星条旗」を観たことだし、好きなジャンルである戦争映画について語ってみました。12/8だしね。☆☆★★★

パール・ハーバー 特別版 [DVD]

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