マルドゥック・ヴェロシティ /冲方丁
軍事研究によって創り上げられた戦闘マシーンである主人公「ボイルド」が、欲望の街「マルドゥック市」の証人保護機関で活躍するものの、次第に虚無にとらわれていく、サイバーパンクSF。油と硝煙と血の匂いが漂う「スター・ウォーズ エピソード3」+「攻殻機動隊」って感じ。
前作でもそうでしたが、とにかくテンションの高さが半端じゃない。特に、山ほどの伏線を怒涛の勢いで回収し、さらには前作への伏線をばらまく終盤は、ページをめくるのももどかしいぐらい。久しぶりに目が離せない本を読みました。前作の「スクランブル」も合わせてお勧めです。ただし拷問描写が若干えぐいのでR15ぐらいかな。☆☆☆☆☆
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