ローレライ 監督:樋口真嗣

太平洋戦争末期、ナチスの秘密兵器「ローレライシステム」を搭載した潜水艦「伊五〇七」が、日本への原爆投下を防ぐために出撃するという、潜水艦アクション。

絶望的な状況を変えうる強力な(しかも弱点もある)兵器、物語の影で進行する陰謀、日本人離れした綺麗な女の子という、いわゆる「燃える」要素をガンガン投入し、脚本は物語の要点だけをスピーディーに展開と、まんま若手のエンターテイナーによる作品ですね。富野由悠季庵野秀明押井守というアニメ界のドリームチームが参加してたりするからか、潜水艦の設定なんてほとんど「ラピュタ」じゃん、という。

そういうわけで、宮崎アニメで育った僕はワクワクして鑑賞できました。ちょっと音楽がうるさいことを除けば、満足な作品です。

蛇足。超映画批評の「ローレライ」が40点(本格的な戦争ドラマを期待しないように)で、「男たちの大和」が75点(思想色は薄い、感動の戦争ドラマ)(僕は星1つ)なんてちょっと信じられない。「本格的な戦争ドラマ」より「ただのマンガ」の方が断然面白くないすか、と言いたい。