地獄の黙示録 特別完全版 監督:フランシス・F・コッポラ

ベトナム戦争中、アメリカ軍大尉(マーティン・シーン)が、軍の指揮系統を離れたカーツ大佐を暗殺するためにベトナムの川をずっとさかのぼっていく。それは、戦争が生んだ狂気の光景を辿る、まさに地獄巡りの旅でした、という話。

戦場は非常にリアルに再現されていますが、まあそれだけで僕は満足なんですが、普通の戦争映画では全くないですね。主人公が元々アル中なのもあって、途中で起こる様々なイベントがリアルなのに現実感がまるでない。展開はロードムービーだし、ほとんど「真夜中の弥次さん喜多さん」ですよ、これは。つまり、戦争の非現実感に酔うドラッグ映画ってことか、と。

特別完全版だと全部で3時間以上もあることも、このクラクラくる感覚を強化してるような気がします。興味本位で一回体験しといてもいいかも。

地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

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