攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven 監督:神山健治

攻殻機動隊のテレビシリーズ第2弾の総集編。アニメはDVDで鑑賞済み。

未来日本を舞台に、移民排斥テロとそれを影で操る男に、我らが公安九課が立ち向かう話。に見せて、日本における戦争をリアルにシミュレーションするアニメです。

で、そういう意味では押井守の「パトレイバー2」とほぼ同じ。しかも、ご丁寧に映画の冒頭とエンディングに、劇場版「攻殻機動隊」と全く同じカットが入ってます。

また、映画を貫くテーマが、オリジナルを模倣したものが逆にオリジナルを侵食する、という関係性。模倣からオリジナルが生まれる、という前作のテーマを一歩進めた感じです。で、このテーマと上の演出を考え合わせると、神山健治押井守に挑戦状を叩き付けた、と思うんですけど。父殺し。

色々と見所はあって、最後は泣いちゃうほど感動したんですが(特にバトーが切ない)、ここでは勝手な憶測を書き殴ってみました。そういうことを考えさせる映画なんですよ。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven [DVD]

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven [DVD]

追記:うわ、神山健治が監督したアニメを見逃してた...
http://www.moribito.com/