クローバーフィールド/HAKAISHA 監督:マット・リーブス

クローバーフィールド」というコードネームの謎の事件の後に、セントラル・パークで見つかったビデオテープ映像、というコンセプトの映画。えーと、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の手法でSFアクション、と言えば分かると思います。

と大まかなジャンルを紹介しただけで致命的なネタばらしをしてるような罪悪感が湧いてくるので、全体の感想だけ書いておくと、相当面白かったです。映画の内容自体はこれまでのSFアクション映画(や本やマンガや現実事件)のサンプリング(パクリとも言う)だけで成り立っているようなもので、正直新味はないんですけど、その撮影手法から来る緊張感は凄くいい。ずっと目が離せなかったです。

地響きのような轟音が味わえる映画館で観たのも正解でした。公式サイトに書いてあるように、ほとんど体感アトラクションな映画なので、多分テレビで観てたら、こういう手法も面白いね、ぐらいの感想だったと思われます。

ただ一言付け加えると、話のプロットが、最近観たある映画とあまりに似通っていたのが何とも。製作者にとっては不運としか言いようがないけど。

●感想リンク

【クロスレビュー】クローバーフィールド/HAKAISHA - シネパカ CINE-PAKA:「Godzilla」と違って、なぜ「クローバーフィールド」が傑作になりえたのかについて解説。ネタばれあり。

破壊への墓標 - 虚馬ダイアリー:"映画としての大きな欠点はあるけれども、その、徹底された実験精神とそれを娯楽映画として成立させた力業に対して敬意"

●ネットで出回った映像、この辺も「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」ぽい。