ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 監督:デビッド・イェーツ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(1枚組)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(1枚組)

ハリー・ポッターシリーズの5作目。前作(感想)で遂に復活した闇の魔法使い「ヴォルデモート」に抵抗するため、ハリー達は魔法学校内に学生グループを組織する。一方、魔法使いたちの行政組織「魔法省」はヴォルデモートの復活を信じず、デマ対策を名目に学校に介入し学生たちへの締め付けを強化する。

つーわけで、ヌルーい学校イベントを描いていた前作と打って変わって、いきなりのシリアス展開。映画冒頭の重苦しい演出から、何だかこれまでと違うなと思ったんですが、戦時下の空気感をここまでリアルに描くとは少し驚きました。これまでのファンには受け入れられなさそうな気がするものの、個人的には大歓迎。緊張感があって楽しめました。

ただ、魔法省に関するあのハッピーエンドはちょっと勿体ないような。官僚組織が仮想敵の登場とともにゆっくりと独裁政治に変質していくって展開の方が(「スター・ウォーズ」ですね)、戦争映画としてはより面白くなったんじゃないかなあ。

それでも、ハリー・ポッターシリーズで次作が楽しみになったのは初めて。ちなみに、最後の7作目までこの監督がやるらしいです。良かった。