ゲーム「リトルビッグプラネット」

リトルビッグプラネット - PS3

リトルビッグプラネット - PS3

可愛いキャラクター(身長7cmらしい)を操作してステージをクリアしていく、スーパーマリオ風な横スクロールのアクションゲーム。自分はあまりゲームをしないんですが、これは何年ぶりかでハマりました。ここ1週間ブログを休んでいたのはこのせい。

まず、ゲームのHDの映像が半端なく綺麗。そのうえ、ゲーム中の物体の運動を支配する法則(F=maとか作用反作用とか)が相当厳密にシミュレートされてて(剛体運動の物理演算ってやつ)、これまで見たことのない種類のリアリティーを感じられるんですよ。

例えば、操作するキャラがバネに吊られた板に飛び降りて、ビヨーンとジャンプするシーン。当然ながら、より上から板に跳び乗るほど、より高く跳べます。で、これが普通のアクションゲームであれば、バネに跳び乗る前の高さから判定して、どの程度跳び上がれるかが決まる(たぶん)。でもこのゲームでは、操作してるキャラが板に乗ることでバネが下に伸び始める→するとフックの法則から板(と乗ってるキャラ)に上方向に力がかかる→あるところで重力と慣性に打ち勝って上へと加速する→キャラがジャンプ、という一連の物理過程が再現され、その結果、初期の位置エネルギーの大きさから、どの高さまでジャンプできるか決まるという結果が得られます。まあ、つまり現実と同じ。

現実におけるこういう非常に複雑な運動過程を、プレステ3の豊富な計算資源を生かして全部シミュレートすることで、まるで実物の積み木細工の中を小さな人形が動いていくように見えるわけ。バネ1つだとまだシンプルですが、3つの物体が紐で連結してるような場合には、もう惚れぼれと見とれてしまいます。

なんつうか、テクノロジーの発展が新しい面白さを生みだす瞬間に立ち会ったって感じ。ソニー万歳!買って良かったプレステ3

あと、ゲームの舞台を支える物理演算だけでなく、その上でのゲームステージの作り込みも凄いです。この積み木細工の世界に対する製作者の愛が滲み出てると思う。マジで。

ついでに書くとBGMも良かった。特にジャパン・ステージでのクールでオリエンタルなドラムンベースは激シブ。

●ゲーム動画:LittleBigPlanet Review - Gametrailers.com