恋愛観察バラエティあいのり

最近の「あいのり」では、ヤマジという女の子にスポットが当てられているのは、皆さんご存じかと思います。

　ヤマジ：22歳 B型愛知県出身　フリーター　22年間彼氏いません
フジテレビ

ヤマジは、ねちゃっとした喋り方が生理的嫌悪感を与える、暗い、いわゆるオタクキャラなんですけど、その割に、気に入ったイケメンに必死のエロ・アプローチを仕掛けるアグレッシブな一面もあります。まあ、つまり空気が読めないってことですね。そんな彼女なので、他の参加メンバーからは浮きまくり(本人は気付いてませんが)、お茶の間からは嘲笑されまくりです。実際、先週までは自分も大笑いしてました。

ですが、今週のエピソードは、全然笑えなくて、むしろ嫌な汗が止まらない感じだったんで、紹介してみます。

番組前半：ヤマジが、メンバー中唯一のイケてない男に、女心について上から目線で説教する。観客誰もが「お前が言うな」とツッコむ、いつもどおりの微笑ましい雰囲気です。
中盤：ヤマジが、狙ってるイケメンに自分の不幸話をする。高校の時に、クラスの男子にウソで告白されて、その場でキスができるかどうかの賭けの対象にされていた話。この辺から他人事じゃない感がもやもやと...
後半：夕食後にメンバーみんなでトランプ。負けたヤマジが、これまでの人生の中で一番恥ずかしかった話をすることになる。そこでなぜか、一番後悔している話を始めるヤマジ。中学の時に、学校のゲタ箱でたまたま見つけたクラスメイトのラブレターを、面白半分で、みんなが読めるように掲示板に張り出したとのこと。当然ながら、メンバー全員ドン引き。お茶の間もドン引き。人間性を疑う、と言われる。
最後：ヤマジがスタッフだけに真相を明かす。ラブレターを公開されたのは実はヤマジ自身だった、と。困惑するお茶の間を置き去りに番組は終わる。

観終わった時は、もう暗澹たる気分に。

ラブレター公開なんてそりゃ死にたくなるほどのトラウマで、多分、今でもそれをそのまま話すなんてことはできないんでしょう。だから、「これ友達の話なんだけど」とオブラートに包もうとした結果、全く他人の感情を読めないヤマジは、フォローのしようもない、最悪の話にしてしまう。まだ正直に話していれば、そういうトラウマがある子なんだと、周りも理解して接してくれるはずなのに。

なんつうか、根元でひねくれちゃった人間が自分で自分の人生を一生懸命ダメにしていく様子をリアルに描く、ガチなドキュメンタリーの様相。そう考えると、「あいのり」出演自体が間違った選択による社会的自殺としか思えなくて、凄く暗い気持ちになりました。キツかったわー。

Googleもひどいしさあ。