NHKスペシャル「揺れる大国 プーチンのロシア」

ロシアの現状を追った4回シリーズ。1,2回では経済と宗教を通して全体主義を強めつつある国内状況を、3,4回ではグルジア紛争と軍幹部養成校の取材から軍国主義の台頭を描く。

内政では全体主義、外交では軍事覇権主義と、明らかに帝国主義化していてすげー怖い。こんなに露骨に帝国主義化を進める国は、世界でも珍しいんじゃないかなあ。大国がいったん凋落した後にぐっと軍事路線を進みがちなのは、歴史が教えるところではありますが。

特にシリーズ最後の中高一貫の軍幹部養成校はやばかった。顔立ちの綺麗なロシアの子どもたちが、目をキラキラさせながら「早く軍人になって国に奉仕したい!」と話す様は、ガチ過ぎて何か非現実的なほどだったよ。実際、中央アジア系の人たちが去年一年間で100人ほど民族主義者のリンチによって殺されたらしくて、ほんとシャレになってない。

ま、そういう状況も凄くヤバいんですけど、首相プーチン泣く子も黙る存在感もハンパない。さすがKGB叩き上げ。下手な映画俳優よりも雰囲気出てて痺れました。

公式サイト:http://www.nhk.or.jp/special/onair/russia.html