フェイク・ドキュメンタリーといえばアダルトビデオ

今回はアダルトビデオの、しかも凌辱系の話なんで、苦手な方はお帰り下さい。18禁です。

















で、自分はそういう作品をたまに、つうかごくまれに、観ることがあったりするんですが、最近のそのジャンルのうち、フェイク・ドキュメンタリーとして作られたものが結構面白いんですよ。えーと、フェイク自体は昔ながらの手法だけど(痴漢とか)、狭い意味でのフェイク・ドキュメンタリー手法を意識的に使った作品に新しいムーブメントが来てる感じ。なんで、個人的に面白かったものをメーカー別に紹介してみます。

まずは、大手メーカーである「プレステージ」のシリーズ群。AV出演希望のOLさんにメチャクチャするテイの「働くオンナ」や、援交してる女子高生とのハメ撮りなテイの「REC」など、ルーチンで作られてる面もあるけど手堅い作り。自分としては、M女なセフレとのプライベート映像なテイの「やりたい放題」や「素人猥写」がエロくてお勧め。

もう1つの雄である「ソフト・オン・デマンド」もフェイク・ドキュメンタリーは多く作ってる。こっちは、エロというよりもやり過ぎ感があって笑える感じかな。観た作品だと、アホなブレア・ウィッチ・プロジェクトの「F県M郡の炭鉱労働者の村に性欲処理用に女を拘束して便器化している『射精公衆便女』が存在した!!」とか。「Rocket」も同系統で、「超どっきりアポなし企画 AVの仕事を内緒にしている早乙女美奈子の実家にいきなりお邪魔して家族の前で脅してヤる!」は笑えました。タイトルがひでーうえになげー。

SM・露出系の「さくら企画」はとにかくハード。どれも出会い系で知り合ったSMカップルのプライベート録画というテイなんだが、露出が凄い。あまりのハードさに、商業じゃなくてむしろガチの素人マニアさんに見える逆転現象が起こってます。男の方の一見優しい言葉づかいもソレっぽいし。

ヤバさで言ったら、メーカー「ゴーゴーズ」の「セイフク」。女子高生をアパートの風呂場に監禁して犯す様子を淡々と記録したテイで、さすがの自分も怖くなりました。これが欧米フェミスト団体に入手されれば、あっという間に国際問題になる気がする。

あとは「グローリークエスト」の「家庭教師が美少女にした事の全記録」シリーズが凝ってた。家庭教師が教え子の部屋にビデオを仕掛けて盗撮した映像というテイで、ワン・シチュエーション・ドラマな話の展開をします。ただロリ属性がない自分としてはパス。

なんかキリがないので、最後に「Dream Ticket」の「脅迫スイートルーム」シリーズを紹介。これが凄いのは、働く女性としてのテレビ取材のインタビュー映像と男たちにヤラれるプライベート映像だけで成り立っていて、女性が脅迫されるくだりがすっとばされてるところ。ユーザーの想像がユーザーにとって最もリアルであることを利用してリアリティーを確保していて、これは発明と言っていいんじゃないでしょうか。沢庵監督は要チェックです。*1

と色々紹介してきましたが、歴史的に見ても、リアリティを目指したフェイク・ドキュメンタリーがこんなに多量に作られたってことはないんじゃないかな。ポルノに限らず他のテーマの映像作品からも、表現技法として参考にされるべきレベルの蓄積がなされているように思います(キリッ)。

ポルノでも当然に作品としての試行錯誤があって、その結果はなかなか面白いことになるわけです。特にこのジャンルだと、人間関係のリアリティが重要でありながら、ガチな作品は決して撮れない制約が、表現技法の発展を促進する要因になってるのかなあ。

自分はエロゲはしないですが、最近問題にされてる凌辱ゲームも表現技法のレベルではやはり様々に工夫があるんじゃないでしょうか。テーマがアレだとしても、全部をクズとみなすのは違うと思うんですよね。

*1:女性が表パートでやたらと高飛車だったりと凌辱に興奮するように工夫が施されていて、まあ、その工夫は明らかに視聴者の人権意識にとって有害ですけど。