社会派なヒップホップ -Mixtape Vol.2

前回の「テクノっぽいJ-Pop特集」に続き、自分用編集テープを公開してみるシリーズ第2弾。今回は、リリックが社会派な日本のヒップホップを集めてみました。

  1. スチャダラパー - 荒野ウォーカー
  2. DJ Oasis feat. 宇多丸 - 世界一おとなしい納税者
  3. キングギドラ - 真実の弾丸
  4. Deli - どうなってんの?
  5. Vibrastone - Mikky-D
  6. 般若 - 国際Ver.
  7. 妄走族 feat. D.O - まむし (Choice the Game)
  8. キングギドラ - トビスギ (DJ Yutaka Remix)
  9. Seeda feat. Bay4k, Oki - Bad Trippy
  10. スチャダラパー - Shadows of the Empire
  11. Tokyo No.1 Soul Set - The Fifth Door
  12. Number Girl - Tokyo Freeze
  13. Rumi feat. O2 - 極楽都市
  14. Tha Blue Herb - 続・腐蝕
  15. Seeda - Son Gotta See Tomorrow
  16. マボロシ - Hardcore Hiphop Star

スチャダラパーの「荒野ウォーカー」は、日本の現状を最も辛辣に描いた曲の一つだと思うんですよ。社会を覆う閉塞感が絶妙の具体性を持って描写されてて、もうこの曲だけでいいかもしらん。

DJ Oasis宇多丸による「世界一おとなしい納税者」はグッとくるフレーズ、パンチラインが満載。「この事態招いた張本人、戦犯共裁かれて当然とちゃうの!」

Vibrastoneの「Mikky-D」はバブル真っただ中の1991年の曲なんですが、この洗脳社会は今でも全然変わっていないよね。「俺は自由に生きてるつもりだぜ」が切ない。

妄走族とD.Oによる「まむし」は、裏稼業についてラップするギャングスタ風の曲。D.Oが実際に逮捕されたことを思うと、ヒップホップの伝統芸は、誇張されてるとはいえ、そのまま底辺の人間のノンフィクションとして成立してるんだよなあ。

ドラッグに関する「トビスギ」と「Bad Trippy」も良質ドキュメント。関係ないけど、今度は大麻万歳なレゲエの曲ばっかりでテープを作ってみたい。

「Shadows of the Empire」以降はより抽象的なリリックの曲。Number Girlはヒップホップじゃないけど、向井秀徳のラップはホント格好良いです。

Rumi「極楽都市」、Tha Blue Herb「続・腐蝕」は、どちらもo.n.oという人がトラックを制作したもの。東京の情景にはエコーが効いた深い音が似合うなー。

Seedaの「Son Gotta See Tomorrow」は実質ラストのつもり。シリアスなんだけど温かいSeedaの語り口に泣ける。

オマケの後日談として、マボロシの「Hardcore Hiphop Star」。こうやって歌ってるラッパーもそれぞれの生活を送ってるわけですよ、と。