ホテル・ルワンダ 監督:テリー・ジョージ

1994年、民族紛争がエスカレートしたルワンダで、暴徒化したフツ族からツチ族を守るために奮闘するホテル支配人(ドン・チードル)を描く、実話を基にした社会派映画。

数ヶ月で100万人近くが殺されたという大虐殺が起こったわけで、主人公達の置かれた状況の危機感は普通じゃなく、最後まで緊張して観られました。西欧批判まで含んだシリアスな社会派でありながら、話の作り方はハリウッド映画の伝統的な作法に則っていて、誰でも観やすいのも長所かと。

ただ、ショッキング映画好きの自分としては、これだけの題材だから、手持ちカメラなどを使ってよりドキュメンタリータッチに撮ってくれた方がのめり込めた気もします。現場を覆っていたはずの、完全な狂気が観たいんだよね(←悪趣味)。

超映画批評の評価では95点という高得点。