アメリカン・ギャングスター 監督:リドリー・スコット

1960〜70年代のニューヨークを舞台に、麻薬密売の組織化によってのし上がっていく黒人ギャング(デンゼル・ワシントン)と、それを追う孤独な刑事(ラッセル・クロウ)を描いたマフィア映画。いい年した渋いオッサン連中が殺し合う、所謂男子向き映画ですね。

つうわけで自分の大好物なタイプの映画なのですが、特に、主役二人の男の生き様に痺れました。どちらも、愛した家族からも見放されようと、頑なに自分の信念を貫いて仕事に打ち込むことしか出来ない不器用な男。自分の中の男子が憧れるおっさんそのものです。立場は違っても同じ心意気を持つことをお互いに理解するクライマックスは、「スラムダンク」最後の桜木と流川に通じるものがあって最高でした。

アメリカン・ギャングスター。黒人やくざの栄枯盛衰 - 深町秋生の新人日記:"世のボンクラどもはこれを見ずしてどうするとアジりたくなる。"という紹介文句を読んで観に行きましたよ。

デンゼル&ザ・ファミリーストーン 〜アメリカン・ギャングスター〜 - S-killz to pay the ¥.:"いわゆる仁侠映画とは一線を画した「ビジネスマンと職人が同じ目的に向かって意気投合する話」"。面白い視点での感想です。

個人的には、下のように渋い男達がぞろぞろと歩いているだけで満足です(「レザボア・ドッグス」病という)。