トランスフォーマー 監督：マイケル・ベイ

イケてない男子高校生が、モテるために親に買ってもらった中古車が変形ロボットだったために、地球征服を企む悪のロボット軍と戦うことになるSFアクション。ですが、そんな無茶苦茶なストーリーは全然重要でなくて、まー、ロボットの戦闘が大好きなオタク男のための映画ですね。

というわけで、戦闘シーンがこの映画の存在理由であるわけですが、その出来は本当に素晴らしかった。馬鹿でかいロボットが、滑らかに変形しつつ凄い勢いで画面を駆け巡る！監督のマイケル・ベイや製作総指揮したスピルバーグというハリウッド一流のオタク達が魂を込めて作りあげた逸品す。

また、学校のアイドル的女の子が、男尊女卑のマッチョ野郎を振って、ダサいけど理解のある童貞男を選ぶ、あり得ない高校生活ファンタジーも楽しい。まさに、モテないオタク男によるモテないオタク男のための映画。ちょい役の人たちがむさ苦しいオタク男ばっかりだったり、定番アクション映画の引用が山ほどあるのも、つまりそういうことだろうな、と思われます。

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○感想リンク

『トランスフォーマー』80点 - 超映画批評："NSAやらFBIやら宇宙軍やら、際限なく広がるスケールのでかさも夏の超大作にふさわしく、またマイケル・ベイ監督作品らしい華やかさがある。"

変態するモノたち - 虚馬ダイアリー："機械化した生命、というエロティシズムだ。これはあきらかにＩＬＭの連中が変態だらけだからだと思う。"