デス・プルーフ 監督:クエンティン・タランティーノ

アメリカの田舎で遊んでいるギャルズを変態オヤジが車で襲うぜ!、という話。なんでそんなチープな話かというと、昔のB級映画を再現するという映画オタクたちの夢を実現する企画だからですね。

映画はギャルズがダベる前半とカーアクションの後半に分かれるんですが、この後半は非常に熱くなれました。カーチェイスなんてハリウッド映画で腐るほど見てるのに、何でこんなにテンションが上がるのか不思議に思うほど。その辺りは下に挙げた感想でも触れられているのですが、どれも説明できていないような気がする。言葉に出来ない雲をつかむような、「映画の神」が降りた感じ。凄く良かったです。

一方で、前半のユルい展開は、ハイセンスってことは頭では分かるのに、正直それほど楽しめなかったのが残念です。それは多分、自分の中学・高校時代の映画体験が、タランティーノや下に挙げたオッサンなんかと違うからではないかなあ。B級映画より金がかかったハリウッド映画で育ったんで。そんな気がします。

●感想リンク

〈グラインドハウス〉USAバージョン - 映画評論家緊張日記:"「フェティッシュを突き詰めたがゆえに映画の魂に触れてしまった」ということなのだと思う。"

ということで『グラインドハウス』USAバージョンを、 - Rhymester Blog:"映画にとって何か途轍もなく大切なものが、確かにここには息づいている!"

『デス・プルーフ in グラインドハウス』70点 - 超映画批評:"「グラインドハウス」を知らない世代に魅力を伝えるというよりは、知っている世代に懐かしんでもらう方が適していると私は思う。"