明日、君がいない 監督:ムラーリ・K・タルリ
- 出版社/メーカー: アットエンタテインメント
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: DVD
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どこにでもいる高校生たちのある一日を描いた群像劇。映画の冒頭でそのうちの一人が一日の終りに自殺することが示され、観客は悲劇に向かって進むドラマを観ることになります。
たぶん誰でも覚えがあると思うんですが、中学や高校ってクラスの中に絶対的なヒエラルキーがあって、その中で空気を読みながら上手く人間関係をやっていく、という感覚が多かれ少なかれありますよね。この映画は、あの嫌な緊張感を思い出させるリアルな学校生活の再現が抜群に上手いんですよ。監督が19歳(!)で撮った作品だということを知って、なるほどと納得したぐらい。
で、この張りつめた舞台設定のうえに、友達にバレたら即爪はじきになるような、登場人物たちの秘密が次第に明らかになるサスペンス的な話運びが最高に決まってて、1時間半があっという間でした。「ゆれる」(感想)と同じ、人間関係だけでジェットコースタームービー。本当に面白かった。
●感想リンク
ほかのどんな巨匠にも作れない映画を目指した点が立派だ - 超映画批評:映画の技法からテーマまで絶賛した紹介文。
明日、君がいない - 猫は勘定にいれません:"誰が何に悩んでいて、誰は誰の秘密を知っていて、という関係が絡み合って、ついに臨界点を越える瞬間の張り詰めた空気はすごいです。"