不安の種＋全4巻 /中山昌亮

各話10ページ程度のショートショートなホラー。自宅ベランダや裏道や通勤電車など、身近なところで事件が起こることもあって、読んだ後にじとーとした恐怖感が残るタイプのやつです。

どの話も作者の頭の中から出てきたリアルな感触がして、全4巻111話を飽きずに読めました。こういう怪談って大抵どこかで聞いた話の気がするものですが、このマンガはベタな話から微妙にズレてて、そのせいでオリジナルな空気を漂わせることに成功してるんじゃないかと。

ただ、もし自分が子どもの時に読んでいたら、夜中にふっと思い出して寝られないだろうと思うとちょっと寂しい。今はもう適当にさくっと読んで、すぐに内容を忘れてしまうから。大人になっちゃったなあ。