ラスト、コーション 監督:アン・リー

ラスト、コーション [DVD]

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日中戦争時の香港で、キュートな女子大生(タン・ウェイ)が、抗日スパイとして傀儡政権の情報局長の男(トニー・レオン)に近づく話。タイトルの「ラスト」は色欲という意味であって、R-18になるほどベッドシーンが濃厚な映画です。

映画は、非情な情勢下でギリギリの綱渡りをしていく緊張感がみなぎっていて、とても面白かったです。二人の関係に、スパイ活動に加えて不倫や心の底での愛情など、秘密が幾重にも重なっていくのが秀逸でした。

特に個人的に気に入ったのは、濃厚な夜の営み(ぼかした表現)も二人の関係性に重大な影響を与えるところ。ネタバレしちゃうと、情報局長という仕事柄か、トニー・レオンがビックリするほど変態でサディストなんですよ。そのドSなプレイによって、Hを覚えたての女子大生が肉体的・精神的に囚われていく、エロい展開が非常に良かった!

なんだかこう書くとただの妄想ポルノっぽいですが、トニー・レオンの尋常じゃない色気のおかげで、展開に圧倒的な説得力があります。実際、今作のトニー・レオンはマジで凄い。一時期のベニチオ・デル・トロのように視線だけで濡らす。

そんなわけで、間違いなく女性必見だと思われます。ヤバイですよ、奥さん。