ポルノは道徳的に批判されるべき

人権団体の人たちは、「ポルノグラフィーによって直接的に性犯罪の頻度が上がる」ことを心配しているというよりも、「ポルノグラフィーによって女性への偏見(女性を性的なモノとしてとらえる)が再生産され、女性への暴力が軽く見られる社会情勢がつくられる」ことのほうを心配している
実際に性犯罪が増えるか減るかは(あまり)問題じゃないんだってば - Chambre Resonnante

に関して、自分の思うところをいくつか。

まず大前提として、憲法に規定される表現の自由から、他人の権利を具体的に侵害するものでなければ、法規制や自主規制(ファック!)によって作品を葬り去ってはいけない。

とは言うものの、レイプや凌辱もののポルノは、ユーザーの女性観に悪影響を与えるので、道徳的に批判されてしかるべきとも思う。その理由を箇条書きで書いてみます。

  • エンターテインメント作品は、フィクションであっても、読者の意識に必ず何らかの影響を残す。レイプや凌辱をテーマにしたポルノは、女性の人権に対する意識を歪ませうるだろう。
    • つーか、意識に跡を残さないようなうっすいポルノなんて、何が面白いのか。
      • 少なくとも自分はアレなポルノを読んで、ある意味開眼したっす。
    • 18歳以下に見せない理由ですね。
  • カウンターとして、女性の人権を尊重する意識を高める必要がある。
    • その一つとしてポルノ批判はあり。
    • というか、まだまだ日本の一般的な男女観は平等と言えないと思う。
      • 余談ですが、個人的には、ちゃんと憲法を実生活に結びつけて学ばせるべきだと思ってる。憲法凄いよ、憲法
  • 人権意識が高まれば、その結果、レイプものポルノは今以上に道徳的に批判され白眼視されるはず。女性に「この人キモい」と陰口を叩かれる。
    • 堅固な禁忌があった方が、それを破る快楽も増すというもの。エロってそういうことでしょ。
    • 散々キモいと言われてきて性根がねじくれた作家さんの魂の慟哭が見たい!
      • だから法規制は絶対反対!


以上です。そんなことから、ブックマークのコメントには次のように書きました。

国家による検閲は反対だけど、女をモノ扱いして喜ぶ自分のような変態はもっと後ろ指を指された方がいい。/「大東京トイボックス」であるように、メンタルへの影響は当然あるので。
http://b.hatena.ne.jp/mokkei1978/20090509#bookmark-13362472

答えになってるでしょうか、id:nadegataさん。