「実録・連合赤軍」とか
- 出版社/メーカー: CCRE
- 発売日: 2009/02/27
- メディア: DVD
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今回のイチオシは映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」。
1960年代終わりから70年代初めの学生運動の盛り上がりのなかで、連合赤軍という学生グループが山岳ベース事件、あさま山荘事件を起こす過程を描いた実録ものです。凄まじい迫力で、3時間以上もあるのに一時も気が休まらない映画でした。
特に凄いのは中盤の山岳ベース事件。グループ構成員20人ほどが山小屋に軍事訓練として泊まり込んだ際に、仲間12人をリンチで殺害した事件です。*1
ある一人が些細なことから標的にされ、吊るしあげられ、罵倒され、殴られ、殺される様子が迫真の演出でもって描かれていて、観ていて血が凍りました。つうか、ショッキングすぎて気持ち悪くなりました。坂井真紀がヤバすぎる...
自分は集団心理の狂気を扱った映画が好きでよく観てるんですけど、今作が観客に強いる緊張感は歴代狂気映画でもトップクラスですよ。いやー、本当に凄かった。
というわけで、自分としては凄い映画というだけで満足なんですけど、もちろん、そういう強烈な映画だからこそ、異様な熱気があった時代性と人間社会に関する普遍的な事柄の両方が鋭く描かれて、考えさせる映画でもあります。元気な時にぜひどうぞ。
ちょっと追記:山岳ベース事件で、支配者側に立った者の嗜虐の楽しさを微妙に感じて、自分の暗部にすっごく不愉快になれましたよ。イケてる女の子をよってたかって自由にぶっ壊せる。しかもそれが正義。そこで湧き上がる感情にゾッとするよなあ。
若松孝二監督のインタビュー:http://intro.ne.jp/contents/2009/02/27_0526.html
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