バビロニア・ウェーブ /堀晃

太陽から3光日(8000億km)の宇宙空間を貫く直径1200万kmのビーム光線「バビロニア・ウェーブ」。その研究・送電施設で起こる事件を描いたハードSFです。1989年の星雲賞受賞作品。

物語の謎よりも、宇宙空間のスケールを忠実に描いたことによる、深宇宙のだだっ広さが印象的でした。地球の軌道半径1.5億km、海王星のそれ45億kmに比べて、太陽系外宇宙の広いことと言ったら。周辺数千億kmにいる人間は研究施設の数人だけという、このポツネン感は結構くるなあ。

一人になりたいと思った時に読むといいかも。

バビロニア・ウェーブ

バビロニア・ウェーブ