ブラスト公論 /宇多丸等

音楽誌「ブラスト」で2000年から2004年まで連載されていた、30代のおっさん連中による座談会。つうか、飲み話。モテ、下ネタ、政治、等々、ほぼ人生を網羅したテーマで、縦横無尽にだべっております。

タモリ倶楽部やら内村プロデュースやら仲良しなおっさん達が好きな自分としては、ニヤニヤしながら非常に楽しく読めました。それに、僕も「ウヒヒ」組なんですよね。知ってたけど再確認。

自分のモテ度を測る、もしくはアピールポイントを検討するのに提案されてる「3枚のカード」は、特にいいですね。客観的に見た自分の属性のうち、最も異性にアピールする3つを事前に整理しておく、というものです。で、自分の場合で考えてみたんですが、1.「IQ160」、2.「父親が東大教授」、3.「国立大大学院生」かな、と。学生としては学歴をアピールせざるを得ないんですが、それを最大限希望ある形で見せるために、まず1,2のカードを提示しておく、という戦術です。のはずですが、はい、ダメですね。無収入はつらいわなあ。

どうでもいいんですが、「死亡した宇宙飛行士」ってケーダブでいいんでしょうか。

「3枚のカード」の楽しみ方について追記。これは、世間では非常に有効であって、下手すりゃ自分もそれで判断したりするけど、人間の魅力なんてそんなもんで決まるわけない、というのが前提です。そのうえで試してみて、社会的な自分のダメさをしみじみと楽しむ、みたいな感じですか。だからって、ダメでもOK、というわけでもないんですけど。

ブラスト公論―誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない

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